しあわせなミステリー

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       しあわせなミステリー
       しあわせなミステリー

    伊坂 幸太郎  「Bee」
    中山 七里    「二百十日の風」
    柚月 裕子    「心を掬う」
    吉川 英梨    「18番テーブルの幽霊」

    この4人の作家さんたちによるアンソロジーだ。

    本の帯には、こう書いてある。

    「心がじんわり温まる4つの物語」
    ”人の死なないミステリー”


    人が死なないミステリーだから、心がじんわり温まるのは、
    何となくわかるんだけど・・・
    伊坂さん、いきなり、「スズメバチ」だの「業者」だの言葉が出てくるじゃないですか。
    それって、マリアビートルやグラスホッパーに出てくる、
    殺し屋じゃないですかーーーー。

    うふふ。
    でも、この小説に出てくる殺し屋さんは、すっごい恐妻家で、
    とても、殺し屋とは思えないキャラクターなのよね。
    妻のために闘うのよ、命がけでね。
    でも、相手は人間じゃない。
    タイトルにあるように「BEE」・・・・本物のスズメバチを闘うの。

    ほんと、心温まるミステリーでした。


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    日経エンタテインメント

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                           日経エンタテインメント! 2012年 05月号 [雑誌]
      日経エンタテインメント! 2012年 05月号 [雑誌]

      伊坂 幸太郎さんのインタビュー記事を読んだ。
      「日経エンタテインメント!」の5月号。

      「PK」について語っている。

      「仙台ぐらし」にも書かれたいたように、
      震災後は、「楽しい物語を書こう」と思ったという。



      そして「PK」について。


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      ◆インタビュー記事より引用◆

         スッキリまとまりすぎるのも嫌でした。
         だから、つながっているようであれ?とか、
         余白を残すようにもしました。

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      やっぱり、そうだったんだ。
      読んだ直後は、「スゴイ!すべてがつながってる」と思った。
      でも、何度も何度も読み返すと、あれ?この話、つながってない?
      と、思える不思議な部分も出てきて。

      そっかー。
      それは、伊坂さんが意図して、完璧なまでのつながりにはしてなかったのね。
      納得!




      そして、伊坂さんのことば。

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      ◆インタビュー記事より引用◆

        宮崎 駿さんの映画って、
        あらすじが分からなくても
        見にいくじゃないですか。
        次は何を書くのか、
        と期待される存在でいたいです。
         
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      うんうん!
      期待してます。いつも。
      新刊情報がでると、どんなお話かわからなくても
      とにかく手に入れたくなります。
      読みたくなります。

      わたしにとって、伊坂 幸太郎さんとは、そういう存在です。


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      Happy Box

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              Happy Box
             Happy Box

        おしゃれな表紙が気に入っている、この本。
        Happy Box 」というタイトルのとおり、リボンのかけられたBOXが5つある。


        5つというのには意味がある。
        この本は、5人の作家さんが書いた短編小説集だから。
        タイトルの「Happy」にちなんで、名前に「幸」のつく作家さんたち。
        おもしろい企画でしょー。


        伊坂 太郎さん
        山本 久さん
        中山 智さん
        真梨 子さん
        小路 也さん


        伊坂さんのファンであるあたしは、伊坂さん目当てで、この本を手にとったんだけど
        山本さんも、小路さんも、好きな作家さんだし、読みたい!モードが高まったよ〜。


        そして、いつも通り、あたしはすべてのカバーと帯を外した。
        あたしは、本を読むとき、カバーがあると、どうも落ち着かない。
        だから、本屋さんで購入する時も、いつも、カバーはいらないと言うのよね。


        すると! 


        きゃっ! 素敵!
        カバーをはずした本の表紙まで、リボンがかけられて。
        ほんと、ほんとプレゼントをしてもらった気分だわ。

        そして、さらに!



        表紙をめくると、一ページ目の紙・・・なんておしゃれな紙なんでしょ。
        最初と最後には、それぞれに、おしゃれな紙質の紙が一枚、はさみこまれている。
        もう、読む前から、感激の嵐!


        最初は、伊坂 幸太郎さんの「Weather」というお話。
        そして、最後は、小路 幸也さん。
        小路さんのお話は「死神」のお話で。
        あたしは、「死神」と言えば、伊坂さんの「死神の精度 」を思い出す。
        すると!
        あとがきを読んでわかったんだけど、
        小路さんは、伊坂さんと名を連ねることを知ったうえで、
        死神をモチーフにしたんだとか。
        偶然ではなく、狙ったものだったのねー。にくいわー。


        こうして、装丁や紙の感触のよさを感じてしまうと、
        やっぱり、本は紙よねー、などと思ってしまう。
        電子書籍も便利だとは思うけど、紙の本はゼロにはならないと思う。
        うまく、両方が共存してほしいなぁ。



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        PK

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          PK
             PK


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          仙台ぐらし

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            素敵な本と出会えたわー。
            感動がふつふつと湧きあがってくる感じがする。


            伊坂 幸太郎さんの 仙台ぐらし という本。


            リアル書店においては、一部の書店でしか販売していないらしい。
            オンライン書店においては、ビーケーワンでしか、販売していないらしい。


            どーして、こんなに素敵な本なのに、「一部の書店」だけなん?
            もっといっぱい販売してほしいわ。
            先月の2月18日に発売された、この本。
            この「一部の書店」だけでの販売ってことで、
            うちの近所の書店では手に入らなかったのよ。
            3店舗ほどまわったけど、予想通り、販売されてなくて。
            やっぱり、大手書店に行かなきゃダメか・・・・と。
            で、きのう、ようやく大手書店のひとつである紀伊国屋に行く機会があったので
            書店に入るやいなや、「仙台ぐらし」「仙台ぐらし」と探したわ。


            うふふ。
            3月8日に発売が始まったばかりの「PK」と、並んでました。
            きゃっ、きゃっ。 2冊同時に手に入れちゃいました。


            そして、ようやく手に入れた「仙台ぐらし」から読み始めた。


            この本をどういう本かと説明するのは、ちょっとややこしくて・・・
            フィクションとノンフィクションの両方があって、
            エッセイあり、短編小説あり、
            3.11の震災前に書かれた仙台の話あり、震災後の話あり。


            伊坂さんの小説の特徴のひとつに、完璧な伏線の回収劇というのがあると思う。
            その特徴が、エッセイにも表れているように思った。
            オチがある、とでも言うか、すべてがつながっている感じが心地いい。


            そして、震災。


            震災のニュースを見ていると、似たような言葉が繰り返される。
            それは、事実だろうし、その人の本音なんだとは思うけど、
            誰もが同じフレーズを口にするようになると、真実から遠ざかるように感じてしまう。



            だけど、さすが伊坂さん。さすが小説家。
            さすがのその表現力に、あたしは胸がつまった。


            例えば、歌い手さんがチャリティー活動をして、
            「逆にわたしの方が元気をもらいました」とか
            「最初は、歌なんて歌っていていいのだろうかと迷いました」とか言う。
            その言葉に偽りはないと思うけど、
            あたしは、もっと、他の言葉はないんだろうか、と思っていた。


            そして、伊坂さんの「仙台ぐらし」を読んだ。
            そこには、小説家としての伊坂さんの気持ちが書かれている。
            震災後、おろおろする自分への嫌悪から、
            小説を書こうと思うようになった経緯など。
            そこに使われている言葉や表現は、あたしの心にすごく、突き刺さるものがあった。


            そして、わかった。
            きっと、テレビのインタビューで紋切型の答えをしている人も、
            この伊坂さんと同じ気持ちなんだろうな、と。
            言葉での表現が、うまくできなくて、人と同じような言葉を使っただけのこと。
            その分、歌を歌ったり、絵を描いたり、踊りを踊ったりと、
            その人なりの最強の表現力で、自分の気持ちを表しているんだろうなと。



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            「仙台ぐらし」 P163より

            理不尽な出来事に巻き込まれた人には、
            その当事者とならなけらばわからないことがあるに違いない。
            「想像力」はとても大事なことだけれど、
            それは安易に使ってはいけない言葉のように、感じてきた。
            僕には、大きな被害に遭った人たちの大変さは、
            ずっと分からないままだと思う。


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            考えさせられた。
            そして、その伊坂さんが唯一の真実に思えた言葉があるという。


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            P165より引用


            「今やっていることをやり続けなさい」


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            そして、伊坂さんは、楽しい話書きたいと思ったそうだ。
            それが、伊坂さんの「今やっていること」なんだろうね。



            あたしの場合・・・何をやり続けたらいいのかな。



            3652-伊坂幸太郎エッセイ集

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                    3652―伊坂幸太郎エッセイ集
              3652―伊坂幸太郎エッセイ集



              伊坂 幸太郎さんのエッセイ集です。
              えっ?伊坂さんがエッセイなんて書くの?
              と、びっくりして、すぐに読みたいと思いました。

              購入してすぐに、巻末の「あとがき」から読み始めました。

              「エッセイが得意ではありません」から始まっている伊坂さんのあとがき。
              伊坂さんは2000年にデビューをして、今年は10周年にあたるそうで、
              そのタイミングで(彼の言葉でいうところの口実で)出した本のようです。
              と言っても、新たにエッセイを書き綴ったわけではなく、
              今までに雑誌等に載せてきたものをまとめている本です。
              10周年記念ということで、発売日はデビュー作が発売された日と同じ日
              (12月20日)なんだそうです。

              今までのエッセイをまとめたモノとは言え、
              あたしにとっては読んだことのないものばかりだったので新鮮でした。
              毎年、「干支」にまつわるエッセイを書いていて、それに苦労している話とか
              作品を作る舞台裏の話とか、興味深いものばかりでした。

              あたしは「エッセイ」というものの定義がよく理解できていないので、
              伊坂さんが「エッセイは苦手」という意識がわかりませんが、
              伊坂さんのファンとしては、伊坂さんの考えとか影響を受けたものとか
              普段の姿を、伊坂さんの文章で知ることができて、面白かったです。

              この本で、伊坂さんが書いています。(p53)

              僕は、解説を先に読んでから、その文庫本を買うかどうか判断することが
              多いんですよね。妻は逆に、解説を絶対に先に読まない派です。

              うんうん。あたしも伊坂さん派!うちの娘は伊坂さんの奥さん派!
              こんなお話も、楽しませてもらいました。
              ちなみに、この「3652」も、あたしは最初にあとがきから読みましたよね。
              うふふ。




              (2010年12月26日)


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