「SOSの猿」 好きなことば(4)

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          SOSの猿 (中公文庫)
              SOSの猿

    「SOSの猿」の文庫本を読みました。
    単行本を読んだのが2009年12月。
    その時にも、(ああ、いい言葉だなあ)(ステキなフレーズだなあ)と
    思う箇所がたくさんありました。
    今回、文庫本になってから、もう一度読み返してみて、
    またまた、グッとくる言葉に出合いました。


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    「人は失敗に恐怖するんです。
    失敗した、と思われることが怖いんです。」

    「自分の失敗に対し、素直に謝罪するどころか、
    失敗を認めず、激怒し、他人に責任をなすりつけようとする
    人間も多いわけです」

    「つまり、恥ずかしさは、『見放される』という恐れと
    結びついているのではないでしょうか。        
    失敗をしたことを誰かに気づかれ、
    自分の能力を低く見積もられる。
    その結果、自分が仲間から見放されるのではないか、
    そう恐怖するのかもしれません。」

                  (P178〜P181より引用) 


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    なるほど。
    責任転嫁する人、やたらと言い訳をする人、逆ギレする人、
    そういう人は、実は恐怖と結びついているのね。

    単に、自分の能力を低く見られるのイヤというだけではなく、
    そこから、自分が孤独になってしまうことを恐がっているのか。

    つまり、そういう人って、小心者だったりするのかな。




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    「SOSの猿」 好きなことば(5)

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            SOSの猿 (中公文庫)
                SOSの猿

      「SOSの猿」の文庫本を読みました。
      単行本を読んだのが2009年12月。
      その時にも、(ああ、いい言葉だなあ)(ステキなフレーズだなあ)と
      思う箇所がたくさんありました。
      今回、文庫本になってから、もう一度読み返してみて、
      またまた、グッとくる言葉に出合いました。


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      「いろいろやってみるのが人生だし、
      親なんてのはさ、子供が夢中で何かをやっていれば
      それだけで嬉しくなるものでさ」

      「そういうものかな」

      「それに二郎はさ、誰かのせいにしたことがないだろ」

      「誰かのせい?」

      「僕の人生がこんなことになったのは、誰それのせいだ!とかね、
      そういうことを言うんだったらわたしもがっかりだけど」

      「まあ、不満はないからね」

      「それが一番だよ」
                          (P227より引用)


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      二郎君のお母さんの言葉って、いいなあと思う。
      このお母さんだから、この感受性豊かな二郎が育ったんだと思う。

      大きな心がある、このお母さんが好き。

      心が狭いと、自分の不満を誰かのせいにするのかもしれない。




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      「ダ・ヴィンチ」にインタビューページ

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           ダ・ヴィンチ 2013年 01月号 [雑誌]
         ダ・ヴィンチ 2013年 01月号  

        伊坂 幸太郎さんのインタビューが載っています。
        12月5日に発売された「残り全部バケーション」についてのインタビュー記事です。


        このインタビューによると。
        伊坂さんは、長編が自分の本当にやりたいことなんだとか。
        短編は依頼があるからやるんだって。
        でも、短編の方が読者を喜ばせようという気持ちが強いらしい。


        わたしは今、「残り全部バケーション」をちょうど読んでいるところ。
        このインタビューを読んで、読むのがもっともっと楽しみになってきた。
        わくわくーーー!

                 


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        濡れ衣の話

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          雑誌「BRUTUS」に載っている、伊坂幸太郎さんの「濡れ衣の話」を読みました。

            

          2010年7月号 「小説新潮」に掲載された小説です。
          そして2013年には、この「濡れ衣の話」を含む短編集が刊行されるらしいです。
          それも楽しみですーーー!


          「濡れ衣の話」・・・ちょっと難解。


          空想なのか、妄想なのか、事実なのか。
          現在なのか、過去なのか、いつなのか。
          少年なのか、大人なのか、おじさんなのか。
          いい人なのか、冷酷な人なのか、殺人犯なのか。


          うーん。
          すっきりしない。
          でも、「これが正解」という答えはないのかもしれないけど。


          そうそう、答えと言えば「答え児」。
          この小説にも出てきた。


          問題児って面白い言い方だよね。
          問題を出す係、というか、クイズを出す子供みたい。
          逆に、答え児っていうのがいてもいいかも。
          問題児と答え児。         (P140より引用)


          この問題児と答え児は、小説すばるの「小さな兵隊」にも出てきたよね。
          伊坂さん、これがお気に入りなのかなー。

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                 内容はこちら ↓
             BRUTUS (ブルータス) 2012年 12/15号 [雑誌]
          BRUTUS (ブルータス) 2012年 12/15号 [雑誌] 


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          SOSの猿<文庫>

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            文庫になった「SOSの猿」を読みました。

            単行本で読んだのは、2009年12月のことだった。
            その時に書いた感想は、「伊坂 幸太郎さんの本を読む」のこちらのページです。


            「文庫本のあとがき」によると、加筆や改稿を行っているとのこと。
            文庫本の最後に、栗原 裕一郎さんがその加筆修正について書いている。

            わたしが単行本を読んだのが3年前のことだからか、記憶があいまいで、
            どこが加筆されたのか、改稿されたのか、よくわからなかったというのが正直なところだ。

              

            文庫本の中にチラシがはさまれていた。
            そこには、伊坂 幸太郎さんのコメントも載っていた。

            久しぶりに自分で読み返してみて、
            こんな小説、他にはないかもしれないとうれしくなりました。
            同じように楽しんでくれる人がどこかにいますように。


            こう、書かれていた。
            うん、うん!
            わたしも久しぶりに読み返して、すっごく愉しめました。
            加筆とか、改稿とか、全然わからなかったけど、そんなことはどうでもよくて、
            新鮮な気持ちで読むことができて、おもしろしいお話だなーって思った。


            読んでいる間は、ずっと、遠藤 二郎 と 五十嵐 真がおもしろくて、
            ふたりに興味を持って読み続けた。
            それが、最後の最後になって、「やるやん、ひきこもりの眞人クン!」って思って、
            眞人クンに興味津々よ。
            すごい知恵と勇気と感受性を持った眞人クン。
            その後はどうなったんだろうねー。


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                   内容はこちらです↓
                  SOSの猿 (中公文庫)
                  SOSの猿 (中公文庫)


            「SOSの猿」(文庫)特設ホームページはこちらです


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            「小説すばる」に『小さな兵隊』

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              「小説すばる」 2012年11月号に、伊坂さんの短編が載っています。
              タイトルは「小さな兵隊」。

                     小説すばる 2012年11月号
                 小説すばる 2012年11月号

              小学4年生の「僕」の話。

              「僕」のお父さんには、秘密の任務があるらしい。
              そのお父さんは、長期出張中だ。
              そして、「僕」のクラスには岡田君という男の子がいる。
              その岡田君は、みんなから問題児だと言われている。


              この、「問題児」という言葉から、
              ここまでお話をふくらませることができるなんて!
              うふふ。
              伊坂さんの小説に登場する人物は、子どもでもオトナでも
              個性的で面白いよね。


              だって、僕は言うのよ。


              問題児とはいったいどういう意味なのか、僕は実はよくわかっていなかった。
              「問題」児がいるのであれば、「答え」児もいるのではないか、
              岡田君が問題を出し、別の誰かが答えるのではないか、
              と発想したほどだ。                  
                                       P14より引用


              この話を「僕」は出張中のお父さんに話すと、
              お父さんは「鋭い意見だな」と言った。


              いいなー、こういうお父さん。
              こんな風に、子どもの意見を聞いてくれる父親ってステキ。


              「僕」も、お父さんに評価されたことを、すごく喜んでいたしね。
              楽しいお話でした。




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              短編工場に「太陽のシール」

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                          短編工場 (集英社文庫)
                                  短編工場

                集英社の文庫本、「短編工場」に、伊坂さんの短編も載っています。

                この文庫は、月刊小説誌『小説すばる』に掲載された中から、短編が12編、掲載されている。
                伊坂さんの短編は、「太陽のシール」。
                これは、単行本「終末のフール」の中にある短編のひとつね。

                というより、「小説すばる」に掲載された8編が、
                「終末のフール」という単行本になったわけだけど。

                 終末のフール
                 太陽のシール
                 籠城のビール
                 冬眠のガール
                 鋼鉄のウール
                 天体のヨール
                 演劇のオール
                 深海のボール


                この中でも、「太陽のシール」が「短編工場」に選ばれた理由は何だろうね。
                なんか、あったかい気持ちになるお話だからかなー。



                単行本「終末のフール」は、3年後に隕石が落ちてくるという設定で、
                世の中が終わる前のお話・・・というイメージがある。
                だけど、短編のそれぞれを詳細には覚えていなくて。
                「太陽のシール」というタイトルだけでは、内容を思い出せなかった。
                伊坂 幸太郎さん、ごめんなさい。





                うん。やっぱりいいねー。伊坂さんのお話。

                優柔不断な男・富士夫と、その妻・美咲のお話。
                わたしも優柔不断だからね、この富士夫くんが憎めないっていうか、
                むしろ愛おしいくらいで。
                いいなー、こういう空気。




                「終末のフール」について伊坂 幸太郎さんへのインタビュー(集英社) はこちらです。



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                ぼくが愛したゴウスト

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                  打海 文三さんの「ぼくが愛したゴウスト」を読んだ。
                  この本の文庫本の解説は、伊坂 幸太郎さんが書いている。

                       ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)
                    ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)


                  <以下、ネタバレを含みますのでご注意ください>



                  伊坂 幸太郎さんのエッセイ集「3652」にも、この解説が載っている。
                  そして、そのページの欄外に、こう書かれている。


                  書いているときにはまったく考えていなかったんですけど
                  『あるキング』の最後の文章は、この一文に影響を受けているかもしれないと、
                  あとから思いました。
                  頭のどこかに刻み込まれていたんでしょうね。   <P203より>




                  この「3652」を読んだとき、
                  わたしは「ぼくが愛したゴウスト」も「あるキング」も読んでいなかったのよね。
                  だから、「へーっ、そうなんだ。」
                  と興味を持ちつつも、それっきり忘れてしまってた。
                  それを思い出させてくれたのが、
                  このブログにコメントをくれたスナフキンさん。


                  改めて、「3652」のこのページを読み返してみたら、
                  どうしても、この「ぼくを愛したゴウスト」を読みたくて。
                  ちょうど、「あるキング」が文庫化される時期だったし、合わせて読もう!と。


                  「ぼくが愛したゴウスト」
                  電車の駅での人身事故をきっかけに、違う世界に迷い込んだ少年のお話。
                  最初から最後まで、飽きることなく、読ませてもらった。
                  どうやって、もとの世界に帰るのだろう。
                  その時の、家族の気持ちはどうなるんだろう。
                  ・・・・だけど、ラストは、それがわからず、余韻を残したものだった。


                  その余韻があるラストは、どこか伊坂さんに似ているようにも思えた。


                  そして、伊坂さんがエッセイ集「3652」にも書いている、影響を受けた一文とは。
                  伊坂さんが解説にも書いている、この言葉だ。
                  「怖がるな、さっさと出てこい。」


                  また、伊坂さんの「あるキング」の最後の文章とは。
                  「君の番だ。みんなが待っている。早く出てくればいい。」


                  うん。
                  伊坂さんが書いているように、影響を受けたのかもしれないね。


                       3652―伊坂幸太郎エッセイ集
                    3652―伊坂幸太郎エッセイ集


                       あるキング (徳間文庫 い 63-1)
                       あるキング (徳間文庫)


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                  あるキング

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                             あるキング (徳間文庫 い 63-1)
                             あるキング (徳間文庫 )


                    「あるキング」の感想は
                    「伊坂 幸太郎さんの本を読む」のこちらのページへどうぞ



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                    最初に何を読む?

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                      「伊坂 幸太郎さんの本を読みたいんですけど、何から読んだらいいと思いますか?」


                      そう、質問をもらった。
                      その彼女は、「オーデュボンの祈り」を読んだことがあるらしい。
                      でも、案山子が出てくる・・・という辺りから、ちょっとついていけなくなったと。


                      わかる!わかる!

                      実は、わたしもそうでした。えへへ。
                      わたしが伊坂さんを読むきっかけは、娘に「誰かおススメの作家がいる?」と訊いたら
                      伊坂 幸太郎さんの名前が挙がって、そして「オーデュボンの祈り」を薦められたことだった。
                      最初の感想・・・「うーん、よくわからない。」
                      でも、娘の本の好みを知っていたわたしは、娘なら、この本が好きだろうな、というのはわかった。


                      その後、せっかくだからと、その他の伊坂さんの小説を読んでいくと、これが面白くて!
                      そして、再度、「オーデュボンの祈り」を読むと、ラストシーンに感激しちゃった。


                      となると、読む順番によっては、伊坂さんの小説を好きになるか、嫌いになるかの
                      違いが現れるかもしれない。


                      そこで、わたしが、彼女に薦めたのは、「フィッシュストーリー」。
                      伊坂 幸太郎さんの小説の初心者さんは、ここから入るのがいいかも。

                            フィッシュストーリー (新潮文庫)
                          フィッシュストーリー (新潮文庫)

                      これなら、短編集なので、すんなりと読んで、さらに伊坂ワールドを知ってもらえると思う。
                      もし、長編でもOKというならば、「チルドレン」をおススメかな。

                            チルドレン (講談社文庫)
                            チルドレン (講談社文庫)

                      わたしの管理している「伊坂 幸太郎さんの本を読む」で、一番アクセス数が多いのは、
                      「陽気なギャングが地球を回す」なのよね。

                            陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
                      陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

                      ということは、たぶん、この本を読んだ人が多いってことだと思う。
                      だから、「フィッシュストーリー」 → 「チルドレン」のあとは、「陽気なギャングが地球を回す」
                      という順番がいいかも。


                      そして、「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで、それから「オーデュボンの祈り」。
                      そのあとに「グラスホッパー」を読んで、次に「重力ピエロ」、
                      それから「ゴールデンスランバー」を読み、
                      「魔王」を読んで、その続編の「モダンタイムス」を読む。


                      こんな順番でいかがなもんでしょうか。



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