協奏曲と「濡れ衣の話」

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    「文芸BRUTUS」の「濡れ衣の話」を読みました。
    単行本「首折り男のための協奏曲」では、どこを改稿したのか気になります。
    以下、ネタバレを多く含みますので、ご注意ください。


    「首折り男のための協奏曲」では、2番目のお話が「濡れ衣の話」です。
    雑誌「文芸BRUTUS」に掲載されたのは2012年12月です。
    わたしが読んだのは、この雑誌ですが、「濡れ衣の話」が最初に世の中に出たのは
    「小説新潮」2010年7月号だったようです。

    さて、お話の内容と改稿についてです。

    たくさん削られたとか、加筆されたとかの大幅な改稿はないと思います。
    (あれ?)と感じたのは、登場人物の名前と一人称の違いでしょうか。
    それと、キャッチボールの話が、
    「首折り男のための協奏曲」では15年以上前とあるのが
    「文芸BRUTUS」版では、20年以上前となっていたことかな。

    あとは、他のストーリーとのつながりのために、それなりに修正が加えられていました。
    でも、このお話のキーワードは「時空のねじれ」ですものね。
    それは、もちろん外せないキーワードで、どちらにも健在です。

    「首折り男のための協奏曲」に加筆された部分で、おもしろかったのは
    「お呼びじゃないよ」ですね。あははは。 (P76)
    伊坂幸太郎さんが刊行記念インタビューでおっしゃっています。
    「僕の舟」の中で、60年代の銀座の雰囲気をつかむために
    お母様にお訊ねになったそうです。
    お母様からは「植木等さんの映画を見れば判る」とのアドバイスをもらえたとか。
    そのアドバイスのおかげなのか、「僕の舟」の中には
    植木等さんの「お呼びじゃないよ」のフレーズが出てきます。
    そのつながりでしょうか。
    この「濡れ衣の話」でも、このフレーズが加筆されていました。
    伊坂さん、ナイス!ですね。

    改稿前も後も、楽しめるお話です。




    「伊坂幸太郎さんの本を読む」の「首折り男のための協奏曲」のぺージはこちらです。

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