「ジョーダンバットが鳴っている」
戸塚祥太さんの「ジョーダンバットが鳴っている」を買いました。
雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていたエッセイが書籍化された、
戸塚さんのフォトエッセイ本です。
戸塚さんは、伊坂幸太郎さんを敬愛されていらっしゃいます。
このエッセイの中でも、伊坂さんの本をたくさん紹介してくださっています。
伊坂さんとの対談も収録されています。
また、伊坂さんも、帯にコメントを寄せていらっしゃいます。
この本の、戸塚さんと伊坂さんの対談の中で、印象に残ったことがあります。
伊坂さんが、おじさんから教わったという、
「人に何かを伝えるのは難しい」という話なのですが。
自分の思ったことを言葉に表現できる人は力がある、
というような内容でした。
相手が、自分と同じようなことを思っているからといって
自分と相手は同じレベルかと言うと、実はそうではない。
相手が、それを言葉で表現すれば、自分より2倍、
さらに、文章で表現すれば、自分より4倍の力があるのだそうです。
伊坂さんの小説には、心に残る言葉や表現が、いくつも出てきます。
わたしの実生活の一場面と重なることもあり、そのたびに、心に響いてきます。
「それそれ、わたしが言いたいのは、そういうことなのよ!」
言いたいことがあるのだけど、それをどう表現していいかわからず、
心がもやもやしていることを、伊坂さんは、心を打つ言葉で表現してくれます。
伊坂さんの小説には、そういう言葉がたくさんあります。
2倍、4倍、どころか、10倍にも、100倍にもふくれ上がる力です。
戸塚さんは、伊坂さんの本をとても深く読み込んでいらっしゃいます。
伊坂さんとの対談でも、それがよく伝わってきました。
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- 2018.04.01 Sunday
- その他
- 21:03
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- by 季ララ