電車に乗っていると、さまざまな人と乗り合わせる。
その中には、どういうわけだか、気になる人がいる。
その人の暮らしぶりを、勝手に空想してみる物語の世界。
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恋するありがとう
フォトと言葉のコラボレーション「紙彼恋季ララ」、
「恋」に続いて「恋するありがとう」を
アップしました。



タイトル 紙彼恋季ララ(かみひこうきララ)<恋するありがとう>
URLは、こちらです。
http://photo.kamihiko-ki.com/kirara04



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20:56 * comments(0) * - 9.男女
言い訳がましくて、かっこ悪いのですが、
仕事を辞めてしまったので、
電車に乗ることがめっきり減ってしまい
ここの更新も、ずっとストップしてます。

電車の人間ウォッチングものとは違うのですが、
あたしの撮った写真に、
言葉をつけてみました。

よろしければ、どうぞご覧くださいませ。

タイトル 紙彼恋季ララ(かみひこうきララ)<恋>
URLは、こちらです。
http://photo.kamihiko-ki.com/kirara03



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21:03 * comments(0) * - 9.男女
音を愉しむ
部活帰りの女子高校生を見て、なんとなく思いつきました。

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「あら、雨が降り出したよー。」
「ついてないねー、帰る時間になると降り始めるなんて。」
「ほんとねー、でも梅雨だから雨も降るよね。」
「そうね、雨の音でも聞きながら帰ろうっか。」

ふたりは、傘を広げて駅まで歩いた。

「雨の音かぁ・・・そういえば、名前に「音」の文字があるよね。」
「紫音、紫の音と書いてシオン。」
「きれいな名前でうらやましいわ。」
「あら、ありがとう。」
「確か、紫音って弟さんがいたよね、弟さんの名前は?」
「海の音とかいてカイト。」
「へーっ、ふたりとも「音」がつくんだ。」

母は、小さなころから歌が好きだったそうだ。
そのためか、母のまわりには、いつも音が奏でられていたらしい。
というか、母は、どんな音も愉しめる女性なのだ。
きっと、父のプロポーズまでも言葉としてではなく、
まるで、好きな音楽を聴くような感覚だったに違いない。

そして、母がわたしを産んだ瞬間(とき)、
外はしとしとと雨が降っていてらしい。
その雨音は、母にとっては女の子の誕生をお祝いしてくれる
雨のダンス音楽に聞こえたそうだ。
そして、その産院の庭に、
紫のあじさいがキラキラと輝いていたらしい。

それで、わたしの名前は「紫音」とつけられた。

そして、弟が母のお腹に宿った夏、
3歳だったわたしは、「海が見たい」とねだったそうだ。
母は、わたしの手をひいて、砂浜を歩いたらしい。
その時、初めて、お腹の中にいた弟が動いたとか。

(海の音を聞いて、お腹の中ではしゃいでる)
そう思った母は、その瞬間、その子の名前を決めたらしい。
「海音(カイト)」と。

音を愉しむ母に育てられたおかげで、
わたしも、現在は高校のブラスバンド部に所属している。
もうすぐ、演奏会だ。
きょうも、練習で帰宅が遅くなった。
でも、いろんな楽器の音を聞きながら、演奏するのは愉しい。
やっぱりわたしも「音」が好き。


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「音」に限らず、なんでも「愉しい」方向に感じることが
幸せの秘訣だと思います。



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22:10 * comments(0) * - 3.女の子
転職
となりに座った女性の会話が聞こえてきて・・・・
そして、電車内広告を見て・・・・
また、空想をしてしまいました。

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「マジで考えようかな。」
小夜は、つぶやいた。

「えっ、何か言った?」
地下鉄がカーブにさしかかった時、ブレーキ音が響き、
陽香には、小夜の声が聞き取りにくかった。

「あ、あ、うん。あれ。」
小夜は、窓ガラスに貼られている電車内広告を目でさした。

『その通勤 つらくなったら とらばーゆ』

転職雑誌の広告だった。
「なに?今の仕事辞めるの?もう、すっかりベテランじゃない?」
「そう、大学出てから、もう8年になるかな。」
「そこまでがんばったのに、何か困ったことでもあるの?」
「ううん、仕事はそれなりにやりがいあるんだけどね・・・」
「じゃあ、なに?」
「あの広告の通りよ。通勤がつらくなっちゃった。」
「ああ、そういえば遠いよね。」
「距離というより、時間的に遠いのよね。」
「じゃあ、乗り換えが大変なの?」
「そう、タイミングが悪いと、2時間近くかかることあるし。」
「えー!2時間?」
「うちの会社、半年ごとに通勤交通費をくれるんだけどね。」
「うん、どのくらいもらってるの?」
「この間もらったばかりなんだけど、びっくりしたわ、17万よ!」
「わー、そんなに。」
「会社には感謝してるけど、毎日疲れちゃって。」
「そうだろうねー。毎日だもんねー。」

小夜は、昨夜、同じ会社に勤め、彼氏でもある薫とケンカをして、
気分が滅入っていた。
原因は些細なことなのだが、
通勤に時間がかかることが遠因にあり、
小夜は、仕事への情熱も薄らいできていたのだ。
そこへ、あの広告の文字を見て、「転職」という言葉が
小夜の頭の中を駆け巡った。

「あの広告が、あたしの背中を押してくれてるみたい。」
「えー?そうなのぉ?」
「そろそろ潮時かなぁって・・・いろんな意味でね。」

ブーブーブー・・・マナーモードのケイタイが鳴った。
「あっ、メールがきたわ。ちょっとごめんね。」
メールをチェックした小夜の顔が、みるみる笑顔に変化した。

「どうしたの?何かうれしいメール?」
「う、うん、まあね。あたし、やっぱり今の会社でがんばるわ。」
「何なの、それ」
「えへっ、ごめん。薫からのメールだったんだ」
「薫くん、何だって?」
「結婚したら、会社の近くにアパート借りようって。」
「それ、プロポーズ?」
「さぁ、そういう訳じゃないけど、今夜逢おうって書いてる。」
「じゃあ、その時に正式にプロポーズしてくれるのかな。」
「う・・・うん。それを待ってる」
「そうだよね、きっとそうだよ!おめでとう。」
「あ、ありがとう。でもまだ、決まったわけじゃないから」
と、小夜は言いながらも、頬を紅らめた。

薫と付き合い始めて3年半・・・
独身OLから、働く主婦への転職かもしれない。
これも、「とらばーゆ」なのかな。

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とらばーゆの広告の「つらい通勤」というのは
地下鉄の窓ガラスに貼ってあったので、
直接的には、通勤自体がつらいという意味だろうけど
仕事内容や、人間関係や、お給料や、
いろんなことで「仕事」がつらくなることはあるよね。
それを、意味してるのかなぁと思ったりしました。



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17:37 * comments(0) * - 9.男女
同じ匂い
毎朝会う、女性ふたり組を見て思いました。

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同じ、匂いがする・・・
その日、葉子は初めてそう感じた。

朝、8時20分発の電車に乗る。
通勤の時間帯のせいか、毎朝、電車の中で会うメンバーは
会話こそする仲ではないが、自然と顔見知りになるのは
当然の成り行きだろう。

葉子と同じ車両に乗る、ふた組の女性グループがある。
ひと組は、4人メンバーで、子育て世代だ。
彼女たちは、予防接種、保育園といった内容の会話で、
お互いに子育ての情報交換をしている。
服装は、4人ともいつもGパンをはいているので、
きっと、軽作業を伴う仕事なのだろうと、予測がたつ。

もうひと組は、ふたり組で、40代と30代と見受けられる。
同僚というより、仲のよい先輩、後輩といった感じだ。
このふたりは、どちらかというと事務仕事のイメージだ。
だが、ふたりが降りる駅というのは、
朝は、電車の乗ってくる人は多いが、降りる人は少ない駅だ。
一体、どんな会社がそこの駅近くにあるというのだろう。
葉子は、少なからず、このふたり組に興味を持っていた。

今朝も、彼女たちふたりは、仲良く降車していった。
その姿を、葉子は目で追ったが、
勤務先などわかるはずもなかった。

葉子は、そこから5つ先の駅の会計事務所で仕事をしている。
葉子は、定時の5時まで仕事をした後、
また、電車に乗って帰宅する。
そして、途中下車をして、駅ナカのベーカリーカフェで、
ひと休みするのが日課となっている。

(あー、きょうも疲れた。おなかもすいたし、ひと休み)
店内に入った途端、ひとりの女性が、葉子の視界に入った。

(あっ、毎朝会う、ふたり組のうちの先輩らしき人だわ)
その駅は、彼女たちが毎朝降りる駅ではない。
しかし、同じ沿線なので、そこに彼女がいても不思議はない。
ただ、毎朝、葉子は「ふたり」として目撃していたので
「ひとり」でいる姿は、不思議なものがあった。

それなのに、葉子は、彼女と
友達になれるのではないかという、錯覚を覚えた。
(あら、仕事帰り?ご一緒させてもらっていいかしら)
と、思わず声をかけたくなる雰囲気をかもしだしていた。

というのも、そこに同じ匂いを感じたからだろう。

(彼女の勤務先・・・会計事務所だろうな)

葉子は、彼女に声かけたくなる欲求を封印して、
大好きなクロワッサンを口にした。


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勝手な想像です。彼女の勤務先。
でも、そんなイメージの彼女なんです。

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23:08 * comments(0) * - 1.女のひと

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